electropicoの音楽三昧

サルサ・キューバ音楽を中心に ラテン~ワールドミュージックまで。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

レビュー)12/17 NINETY MILES @BluenoteTokyo



今年発売のアルバム"NINETY MILES"は、ステフォン・ハリス(ビブラフォン)、ニューオリンズ出身のクリスチャン・スコット(トランペット)、プエルトリコ出身のダビッド・サンチェス(サックス)の3人がキューバへ渡り、キューバ側からはレンベル・ドゥアルテとハロルド・ロペス=ヌッサ他の参加を得て録音されたラテンジャズの好作だ。



ただし、CDのライナーにおいても、公式サイトでも、フロント3人以外については、名前以外は一切触れていない。
さびしい話だが、あくまでもこの3人のアルバム、ということなのだろう。
キューバファンとしては少々残念。

当然ながら、今回の来日でも、録音に参加したキューバ人ミュージシャンは参加していない。
今回集められたバックのメンバーは、もちろん、それぞれラテン音楽のバックグラウンドを持つメンバーが集められている。その中でキューバ出身はパーカッションのマウリシオ・エレーラ、一人。

_MG_5581_mini.jpg


この夜演奏されたのは、すべてアルバム"NINETY MILES"の収録曲から。

12/17 2ND SET
1.BLACK ACTION FIGURE
2.THE FORGOTTEN ONES
3.AND THIS TOO SHALL PASS
4.CITY SUNRISE
5.E'CHA

演奏はスムーズ。ラテン過ぎず、アバンギャルドでもない。
3人のソロが中心となるが、特に印象深かったのはビブラフォンだ。
スタイリッシュでダイナミック。ステージアクションの見栄えもいい。

そして、期待をしていたキューバ色だが、これはやはり唯一のキューバ人、パーカッションのマウリシオにかかっていた。
アルバムではバタを用いた曲は3曲のみだったが、マウリシオはそれ以上にバタを多用していた。
曲の途中の持ち替えでバタが鳴り出すと、とたんにアフロキューバの雰囲気になる。
(翌日はバタをあまり使わなかったという話を聴きました。)

_MG_5581_bata.jpg

ところで、彼は3本のバタを一人で叩くスタイルだが、それ専用のスタンドを使っているのは驚いた。

調べてみると、パーカッションで有名なLP社がこんなスタンドを作っている。
世の中には、これの需要がある、ということだろう。驚いた。


ちなみに彼、コンガを叩く際にマルチャ(一般的なツクパカツクトト)をあまり用いず、ボンバのようなパターン(多分)を多用していたのは興味深かった。


そんなわけで、演奏は楽しんだが、アメリカとキューバの関係についてまた少し考えてしまった、そんな夜だった。
スポンサーサイト

テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

  1. 2011/12/19(月) 14:31:41|
  2. 来日コンサート
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

レビュー)12/7KIP HANRAHAN "BEAUTIFUL SCARS"@BluenoteTokyo

キップ・ハンラハン「ビューティフル・スカーズ」
ブルーノート東京(青山)
12/7 1st

キップハンラハンは、2000年の「ディープ・ルンバ」、2003年の「コンジュア」での来日に続き、今回は、2007年発売の最新アルバム「ビューティフル・スカーズ」名義での来日公演となる。

今回のメンバーは、
キップ・ハンラハン(ミュージカル・ディレクター)
オラシオ“エル・ネグロ”エルナンデス(トラップ・ドラムス)
ロビー・アミーン(トラップ・ドラムス)
ユニオール・テリー(ベース)
フェルナンド・ソーンダース(エレクトリック・ベース、ヴォイス)
ブランドン・ロス(ギター、ヴォイス)
リッチ―・フローレス(コンガ)
ジョン・ビーズリー(ピアノ)
ヨスヴァニー・テリー(サックス)
アルフレード・トリフ(ヴァイオリン)
ルイシート・キンテーロ(パーカッション)

そして日本側のゲストとして、
菊地成孔(サックス、ヴォイス)
マイア・バルー(ヴォーカル、フルート)
が加わる。


大所帯、しかもグランドピアノにドラムセット2組。
ステージは完全に楽器で埋まっている。
そこへ、一人、また一人とミュージシャンが登場し、演奏が始まった。
全景

御大キップ・ハンラハンはステージ中央、ボーカルの後ろに陣取り、怖い顔をしてミュージシャンになにか指示を与えている。
_B8C1042.jpg

激しい音の後にふと静けさが訪れ、そしてまた激しさを増す。そんな大波小波が続く。
激しい部分では、二人のパーカッショニスト、二人のドラマーに加えヨスバニ・テリーのシェケレも加わって、リズムの洪水となる。
ちなみに半分ほどは、明確なラテンリズムの曲だった。

_B8C0633.jpg_B8C0662.jpg_B8C0705.jpg_B8C0724.jpg_B8C1228.jpg


ボーカル曲は一部だが、マイア・バルーがメインで、後はブランドン・ロス、フェルナンド・ソーンダースが歌った。マイアは若干声が本調子ではなかったように思う。ブランドンは完璧な甘い声。二人の歌詞に現れる「NO」という言葉のリフレインが耳についた。

演奏はすべてメドレーで、拍手の間も与えず、途切れることなく最後まで続いた。
音がなくなった瞬間は、あまりにあっけない幕切れで、会場全体とまどったのだろう、ワンテンポ遅れて拍手がやってきた。
まるでピナ・バウシュの舞台をみているような、わからないながらも感情を揺さぶられるようなステージだった。ダンスにおけるコンテンポラリーと同じ意味でコンテンポラリーミュージックとでも呼びたい。

Set List

1.LEIJIA'S GAME
2.BUSSES FROM HEAVEN
3....WHEN I LOSE MYSELF IN THE DARKNESS AND PAIN OF, LOVE, NO, THIS LOVE
4....SHE TURNED SO THAT MAYBE A THIRD OF HERFACE WAS IN THIS FUCKIN' BE
5....AT THE SAME TIME AS THE SUBWAY TRAIN WAS PULLING OUT THE STATION
6.THE FIRST AND LAST TO LOVE ME
7.REAL TIME AND BEAUTIFUL SCARS
8.NO BABY
9.THE GIRL THAT WON'T RESOLVE
10.NEED
11.MOZAMBIQUE EVENING
12.IWAITSUKE(祝い付)


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

  1. 2011/12/19(月) 12:45:53|
  2. 来日コンサート
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

RYU'S CUBAN NIGHT 2011 セットリスト

2011年11月19日、品川ステラボールにて開催されたタニアvsハイラ キューバンオールスターズ 来日公演での曲目リストです。

※T=TANIA, H=HAILA

UNA HISTORIA DE AMOR ~ BESAME MUCHO ~ QUIZAS QUIZAS QUIZAS(メドレー) (T&H)
OBSESION (T&H)
SANTA BARBARA / QUE VIVA CHANGO (T&H)
SEGUIRE SIN SONAR (T)
CONTIGO EN LA DISTANCIA (T)
Asuntos entre tu' y yo (T)
Bemba Colora (H)
Como Voy A Decirte (H)
COLOR ESPERANZA (H)
JAZZ (INSTRUMENTAL)
愛の賛歌 Himno de Amor (T)
日曜はダメよ Nunca En Domingo (T&H)
COMO FUE (T&H)
MANBO SATO (T&H)
MALECON (H)
Solita (H)
AMAPOLA (T)
MOLIENDO CAFE(COFFEE RUMBA)(T)
AMOR LOCO (T&H)

アンコール
PASSION FLOWER (T&H)
QUE BELLAS ES CUBA (T&H)


全23曲、昔からのラテンファンに配慮してなじみのあるカバー曲が多い目になってることがわかりますね。
それにしても、メタリックなタニアと黒く粘るハイラ、二人のボーカルの絡みは圧巻でした。

ちなみに、会場には大掛かりなテレビ撮影が入っていたことにお気づきと思います。
ライブの模様は、WOWWOWにて放送されます。
12/17(土)19:00、そして来年1/12(木)23:00(再放送)
の予定です。
「ミュージックスタイルWORLD RYU'S CUBAN NIGHT 2011」

有料チャンネルですが、ぜひ、なんとかして観てください。

テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

  1. 2011/12/01(木) 11:45:08|
  2. 来日コンサート
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

レビュー)ペルー新音楽伝説@鎌倉芸術館

民音主催のワールド音楽コンサート、今年はペルー音楽の特集。
「新音楽伝説」と名づけられたこのコンサートには、2組のアーティスト、そして1人の特別ゲストが登場した。

最初に登場したのは、マック・サルバドール


アンデス地方のフォルクローレをロック編成で歌う男性歌手。アンデス地方では大変な人気歌手だそうだ。
バンドの編成はボーカル&ギター、ドラムス、ベース、ギター、ケーナ&サンポーニャ、バイオリン。
パンフレットに「今回はバイオリンや管楽器を含む」と書かれており、普段は通常のロック編成なのだろう。

音楽はフォルクローレが色濃い。ペンタトニック基調で、「ワイノ」という、ベタベタとした頭打ちのリズムで、どう譜面表記するのかわからないが、4拍子5小節で一巡する旋律を持っている。

彼のボーカルは、女性と聞き間違えるような高い声でなよなよした感じ。僕は苦手なタイプだ。
歌の内容も社会問題とラブソングが半々。自らの音楽を「トローバアンデス」と呼ぶそうで、キューバで言えばヌエバ・トローバ、日本で言えばニューミュージックに近いのだろう。
そう言われればシルビオ・ロドリゲスに歌い方が似ている気がする。

次に登場したのは、エル・コレクティーボ・パレンケ


海岸地方のペルー黒人音楽のバンドだ。
編成は、ボーカル、ベース、ギターのほか、ドラム&カホン、パーカッション&ダンス&サパテオが2名の計6人。
ほとんどの曲が6/8拍子、いわゆるハチロクのリズムで演奏される。

さて、このバンド、一番の聴き所はやはりカホンだ。2人もしくは3人がステージ中央でカホンを打ち鳴らすと体が動き出してしまう。
このカホン、70年代にフラメンコに使われだしたことをきっかけに近年急速に普及した打楽器だが、ルーツはペルー。詳細はまだ調べていないが、ペルー海岸地方では、動物の皮の太鼓を使うことができなかったために、木箱の打楽器が発展したのだそうだ。
カホン以外にも、珍しい楽器が出てきた。
カヒータという打楽器は、一辺20cmほどの小箱で、左手で蓋を開閉し、右手のバチで胴をたたくことでポリリズムを出していた。
キハーダ=ロバの顎骨もステージ上に2本転がしてあり、たまにたたく。
その光景がなんともかわいらしく、面白い。

サパテオ(=タップダンス)やカーニバルのディアブロの扮装での踊りも披露された。
様々なタイプのリズムがあったが、いろんなカリブ地域のリズムとの相似を感じた。

そしてスペシャルゲストの登場。カホンのマエストロ、コティート


2002年、スサーナ・バカとの共演作「ラメント・ネグロ」でラテングラミーを受賞している。


また最近では、ペルー新世代バンドのNOVALIMAへ参加している。


彼のカホンは、パレンケ達のような荒々しいサウンドではなく、リズミカルでありながら同時に静謐さを感じる不思議なもの。そして素朴さをたたえる、太いいい声をしている。

ステージ終盤にはマック・サルバドールのメンバーも加わり、大合奏となってゆく。

日本でアフロ・ペルー音楽の生演奏を聞く機会はこれまでなかったと言っていいだろう。
今回の日本&台湾公演はまたとない機会。
ラテン音楽、黒人音楽に興味のある皆さんはぜひ行って聴いてみてください。

残りのコンサートスケジュールは、
12/1 中京大学文化市民会館
12/2 東松山市民文化センター (チケットぴあ)
12/4 松本文化会館
12/6 伊勢崎市文化会館
12/8 中野サンプラザ (チケットぴあ)
12/9 ホクト文化ホール

  1. 2011/12/01(木) 11:18:28|
  2. 来日コンサート
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

レビュー)11/8 ミシェル・カミロ&トマティート@ブルーノート東京

ミシェル・カミロ&トマティートの来日ライブの初日ファーストステージを見た。

ミシェル・カミロはドミニカ共和国出身の人気ラテンジャズ・ピアニスト。ソロ、コンボ、フルバンド、オーケストラとの共演など様々な編成で毎年来日しており、今年は夏のビルボードライブ出演に続く2度目となる。
トマティートはパコ・デ・ルシアの影響を受け、名歌手カマロンと20年を共にしたフラメンコ・ギタリスト。
このプロジェクトは1997年に始まり、2000年「Spain」、2006年「Spain Again」の2枚のアルバムをリリースしている。2人での来日は3度目。
会場はほぼ満席で、人気の程が伺える。

初回の曲目は、公式サイトによれば以下のとおり。

1.LIBERTANGO
2.EL DIA QUE ME QUIERAS
3.A MI NINO JOSE
4.TWILIGHT GLOW
5.LA VACILONA
6.WALTZ FOR DEBBY
7.STELLA BY STARLIGHT
8.SOLEA BLUES
9.FUGA Y MISTERIO
10.ADIOS NONINO
11.LA FIESTA
12.PARA TROILO Y SALGAN

このセットは、ほとんど2ndアルバムからの曲となっている。

曲毎に、タンゴ、フラメンコ、ブルース、サルサと、様々なリズムが交互に現れる。1曲の中も、ダンスとチル、静けさと激しさ、スローと超高速とが予想を超えて入れ替わり続け、まさに緩急自在の演奏となっている。リズムキープ役のドラムやベースがいない分、その自由さはいっそう際立っているのだろう。

ギターのチューニングがすぐ狂うらしく、1曲ごとにチューニングをあわせ、間合いを計って曲に突入していく。常に目をそらさず見つめあう二人。
仕掛けて行くのはたいていカミロ。やさしく弾いていたかと思えば全身を大きく使って鍵盤を自在に飛び回り、様々に挑発をかけるカミロに対し、でんと構え姿勢を崩さず、カミロの仕掛けに絶妙なタイミングで切り返してゆくトマティート。好対照の二人の名勝負と言えるだろう。
そう、彼らの様子は、単に息が合った共演というものではなく、真剣勝負と呼ぶのがふさわしいものだ。実際、きめのタイミングが合わないことも何度かあったが、それがいっそう真剣さを意識させ、スリリングに感じられるのだ。
勝負の結果は、私にはカミロの優勢と思えたが、これは彼の真後ろに座ってしまった私のひいき目かもしれない。

今回の公演は12日まで。
なお、初日セットリストによれば、1stステージは主に2枚目のアルバムから、2ndは1枚目からの選曲となっている。タイトル曲スペインは2部で演奏された模様だ。コストかかってしまうが、余裕があればぜひ通しで見て、彼らの真剣勝負を見届けることをお勧めしたい。




MICHEL CAMILO & TOMATITO
ミシェル・カミロ&トマティート


2011 11.8tue.-11.12sat.

11.8tue.-11.11fri.
 [1st]Open5:30p.m. Start7:00p.m.
 [2nd]Open8:45p.m. Start9:30p.m.
11.12sat.
 [1st]Open4:30p.m. Start6:00p.m.
 [2nd]Open8:00p.m. Start8:45p.m.

Charge ¥9,450(税込)


BLUTNOTE TOKYO
〒107-0062 東京都港区南青山6-3-16 ライカビル
03-5485-0088 (mon.-sat. 11:00a.m.-11:00p.m., sun.&holiday 11:00a.m.-9:00p.m.)
mon.-fri. 5:30p.m.-翌1:00a.m., sat.-sun.&holiday 4:30p.m.-翌0:30a.m.
東京メトロ表参道駅下車 徒歩約8分 ※駐車場はございません。





テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

  1. 2011/11/09(水) 15:10:27|
  2. 来日コンサート
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。